2周目の人生をインバウンドビジネスに費やし、『今』を全力で楽しむガラス工芸家。

こんにちは!ハーヴェストのオオタケです。
今回ご紹介するのはガラス工芸家であり、インバウンドビジネスのプロデューサーでもある李 末竜(り まるりょん)さんです!

バルト工房様

 事業概要
ガラス工芸家(販売・ガラス体験会実施)・インバウンドビジネスのプロデュース
代表 李 末竜(り まるりょん)さん

バルト工房について

李さんは在日二世として岐阜県八百津町に生まれ、2歳のときに愛知県犬山市丸の内町に移り住みました。幼少期は犬山城の周辺を駆け回り、木曽川で泳ぎながら体を鍛えるという少年時代を過ごしました。

ガラスとの出会いは17歳の頃、愛知県瀬戸市に移り住んだ際に訪れます。陶器づくりが盛んな街で暮らし、高校では窯業を学び、将来は陶芸家を目指していました。しかし、当時の担任教師に「こんなものもあるよ」とガラス工芸を紹介され、その魅力を知ることになります。

高校卒業後、大阪でガラス工芸の修行を始め、名古屋にある工場でもさらに腕を磨き、1982年には愛知県初となる個人のガラス工房を瀬戸市にオープンさせました。

李さんはもともと「ガラス作家として成功する」というよりも、ガラスの素晴らしさを広めることに使命感を感じていました。当時、吹きガラスはほとんど知られておらず、「ガラス拭き?ビルの窓拭き?」と言われることもあったそうです。そんな時代から、ガラス工房での体験や職人の育成を通じて普及活動に力を注いできました。ガラス職人として40年以上のキャリアを持つ李さんは、陶器の町・瀬戸でガラスの可能性を追い続け、「今」は人生の2周目だと語っています。

李さんの2周目の人生とは?

齢70を過ぎた今も「老後?ではなく、むしろ第二の青春を生きている」と話します。その活動の中心はインバウンドビジネス。李さんのガラス工房体験には多くの外国人客が訪れ、さまざまな国の人々と交流する機会が増えました。

その中で、日本、特に名古屋エリアには、陶器、和紙、有松絞り、七宝、名古屋友禅、などの工芸体験は、外国ではなかなかできない貴重な体験であることに気づきます。

名古屋城や熱田神宮、大須商店街といった有名観光スポットではなく、地元の人だからこそ案内できるディープなツアーを企画したら、外国人観光客にもっと楽しんでもらえるのではないかと考えました。

そこで李さんは、工房を巡るツアーのコーディネートを始め、三重県の有名観光地へのツアーガイドを務めるなど、現場での経験を積み続けます。しかし、ツアー企画が本格化する段階で新型コロナウイルスの流行が直撃し、一時的に活動はストップ。

それでも2022年10月の規制解除を機に再び活動を再開しました。現在は「Come on NAGOYA area」というプロジェクトを主宰し、山車祭りなどが2月から11月まで連続して開催される愛知県の山車祭りや、味噌・酢・味醂・日本酒といった発酵食品を軸に、名古屋の魅力をPRしています。

ツアーのターゲットは、初めて日本を訪れる外国人ではなく、「もっと深く日本を知りたい」と思うリピーター。名古屋エリアでの体験を通じ、日本の誇る和の歴史・生活・四季・文化のより深い部分に触れてほしいと李さんは考えています。

バルト工房の今後

現場主義で職人気質の李さんですが、自身が経営するバルト工房の今後についても語ります。

もうすぐ設立50年を迎える工房を、次の50年も見据え、後進に引き継ぎながら100年続く事業にしたいとのこと。そのためにも、ガラスの可能性を常に広げていきたいと考えています。

その一例が「マイグレイブ(私のお墓)」です。これは、故人や愛するペットのための「終の棲家」となるもので、残された人々が心穏やかに余生を過ごせるよう手助けすることを目指しています。最近では、自分自身の墓をあらかじめオーダーし、その時が来るまでは花瓶として使い、後に本来の用途にするというケースも増えているそうです。

ガラス製の「マイグレイブ」

李さんは、人生の1周目も2周目も最大限に楽しみながら、周囲に貢献することに 全力で取り組んでいます。ガラス工芸やインバウンドビジネス、地域活性化など、李さんが対応する領域は広範囲にわたります。

ハーヴェスト大竹(左)、李 末竜(り まるりょん)さん(右)

李さんへの相談はハーヴェストを通じてのご相談も可能です、以下の公式LINEアカウントよりお問合せください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次